2000年7月3日 1年5ヶ月弱振りに 日本に初帰国ぅー☆

“耳がフランス語に馴染む為に はじめの1年間は我慢してでも日本に帰らない方が良い”という事を散々言われていたので 少なくとも1年は決して日本に帰るもんか!!!と意固地に思って1年ちょっと。(本当は滞在中1度たりとも日本に帰るもんか!って思っていたけれど 1度帰ってしまったら癖がついちゃったぁー。マイレージ溜まる溜まる・・・ちなみに溜まったマイレージで 1度はイタリアに行ったし、去年の秋にはヴァンドーム広場に近いホテル1泊7万円程の所に泊まっちゃった☆しかもあてがわれた部屋は10万以上のお部屋。ラッキー!)
久しぶりの日本帰国☆
帰国便はJALの406便。丁度この時に“新エコノミークラス”と銘打ったジャンボ機がパリに就航しだした。今では至極当然。しかし この時は目新しかった、各席にテレビモニターのついたエコノミー。ANAやエールフランスは まだモニター付き座席ではなくJALのみ。しかも406便(パリ→成田)と405便(成田→パリ)だけが この新型飛行機って事でこれに決めたっ!これに乗って帰るぅ〜☆☆☆
さてさて そんな事よりも特筆すべき出来事は 7月2日の日記でも予告した(http://d.hatena.ne.jp/a--------a/20050702#p2)、サッカーのEURO2000で フランスチーム(LES BLEUS)が優勝した事でのフランスらしい場面。
2ヶ月間のヴァカンス帰国。育てている植物は友達にお願いをして また、1日に入居したアパートに9月まで契約をしている、その時住んでいたアパートから出来るだけの荷物を運ぶ。
そして時間が押し迫り、タクシーで空港へ。
今、2000年の手帳を見ると そこにも書いてあるように久しぶりの日本帰国の為(っていうか、その後もいつもいつも大荷物)、大量の荷物となってしまった。 以下 手帳のメモから引用。
荷物4コ!!!
スーツケース34.6KG
手荷物 ナイキのバッグが10.5KG、カートが17KG、プラダのバッグが2.8KG
BUT、2〜3分、悩まれた後、「う〜ん、今日だけ特別!!!昨日フランスがサッカー勝ったからね!!!」だって!LUCKY!!!!!
以上、手帳のメモからの引用。
今思い出してもラッキーだったな、って思う。当時アメリカのテロの前、まだ荷物に関して そこまでうるさくなかったとは言え、スーツケースがエコノミーの規定20キロを遥かにオーバーし、34.6キロ。手荷物3つを無理やり一つにまとめて(超無理があった・・・)30.3キロ。つまり、合計64.9キロもの荷物を私一人が乗せた事になるんだけれど そんな、ありえない量を「お願い☆お願いぃー☆」という私に しばらく悩んだ後「うーーーん。。。仕方ないなぁ〜!昨日はLES BLEUSが優勝したから、え〜い、今日だけ特別だよ〜!!!」って カウンターのお兄さん、有り得ない大荷物(私の体重より遥かに重い・・・)に目をつぶってくれちゃって、う〜ん、フランス人ってばぁ、やぁさぁしぃいぃぃぃぃぃ〜☆(都合良いときだけフランス人を持ち上げる私)そしてラッキィ〜〜〜〜!!!
かく様に 無事、スーツケースは“HEAVY”というタグが付けられベルトコンベアーを流れていった。しばし チャオ〜!!!ア ナリタ☆
で、次の関所。いざ出国という場面にて
パスポートのチェックを受け、手荷物をベルトコンベアーに流して X線を通し荷物の中のセキュリティーチェックを行った時!
私の荷物は真っ白に写った。というのも3つの手荷物の内の一つ、ナイキのバッグ(10.7キロ)の中には パソコン、カメラ、馬鹿デカいデジカメ(10年ほど前の年代物。今となっては無用の長物、マビカっていうの。)、CD−ROMドライブ・・・等々、電子機器オンパレード、それらでギュウギュウに詰まった中身。
それに対して「鞄を開けろ」と言われて 言われるまま開けたその時。
一番上にはビデオカセットが入っていた。日本のサッカー好きの友人から頼まれたフランスチームが1998年ワールドカップで優勝するまでの追跡ドキュメンタリービデオ“LES BLEUS”。
それを見た空港のセキュリティーの職員、超〜大喜び。そのビデオを手に取り高らかに掲げ、周りの職員に「おい、見ろよ〜!!!このジャポネーズが こんなの持っているぞ〜!!!」と大騒ぎ。そのLES BLEUSの大活躍の昨日の今日。「おおぉぉぉ〜!!!」とその場が大いに盛り上がる。そして歓喜に満ちた彼らは私の鞄チェックそっちのけ。昨日の優勝の余韻をそのまま味わって盛り上がり始めた。そしてそれ以上私の鞄を調べることなく、「行っていいよ。」と チェック皆無。
有り得ない・・・いいのか?空港のセキュリティーは・・・
なんていう通行手形!
まあ テロの後は 私自身、飛行機に乗る度にセキュリティーが厳しくなった事を実感していたから こんな事は絶対にありえないだろうけれど、(重い荷物に空港で荷物を解体させられる事が何度も有った)まあ この時は フランスチームの優勝の恩恵をもろ受けて、ホント、超ラッキーーーー☆
これって すごーく フランス的な出来事だなーって私は思ったけれど どうでしょうか?