2003年8月5日 !!!40度!!!(当時のおフランス日記より)

8月。
4年ぶりにこの季節をフランスで過ごす。

オペラやルーブルなど、観光客の多く集まる駅に
それまではフランス語だけで流されていたスリへの注意放送。
1ヶ月ほど前から 
フランス語、英語、そして最後は
使用人口の高いスペイン語や中国語をすっ飛ばし
日本語で 流され始めた。
当たり前といえば当たり前だけれど
いかに日本人が狙われているか
そして 
最近のパリの治安悪化を裏付ける事の一つ、とつくづく感じる今日この頃。


1ヶ月ほど前
3年間同じクラスだった友だちの地下ガレージに強盗が入り
すさまじく重いドラム式洗濯機以外、全て盗まれて・・・
それまで、「元警察官だ」と日々豪語していたという管理人は
地下のガレージから、大きい荷物を沢山持った見慣れない黒人が3人、
出て来ているのを目撃していながら 見て見ぬ振りだったらしい。

そんな国さ、フランスは。

ちょっと前にも その建物のガレージでは
住民のおばさんが強盗2人に襲われ血みどろになるまで ボコられたところって話・・・

はたまた
別の知り合いの方のアパートでは
この間、朝の4時。別の階に住む日本人のお宅が強盗に入られた・・・


つい先日
モンテーニュ通りで頻発している、
バイクで荷物をかっぱらわれる、そんな日常茶飯事な事件が
仕事先の目の前でも有りました・・・
しかも職場のフランス国籍の人が襲われて・・・

一方、
買い物袋を手にした日本人が ジプシーの少女たちに明らかに狙われているのに
当の本人は全く気付いていない、そんな風景が私の目にも 時々飛び込んでくる・・・

この時期、
1ヶ月、1ヶ月半と夏休みで閉めてしまう店 大多数。
(法律でヴァカンスを保証されているから当然顔でそれだけ休むのだけれど・・・)
私の住む界隈も 店の中の品物を全て片付けて 
頑丈そうな鉄の柵に南京錠をガッチリ付けて休みにしている。
泥棒の季節☆ヴァカンスの8月。


セーヌ川のほとりには
去年から始まった “パリ プラージュ(パリの砂浜)”と銘打った
パリに居ながらプチ・ヴァカンス気分の味わえる砂浜が
ホモ市長の粋な計らいで今年もお目見え。

パリ市庁舎前にも砂浜が作られ
ビーチバレーのコートが何面か張られ 人々が楽しんでいる。
(ちなみに冬はここに無料アイススケート場が出来る)
(人生をいかに楽しむか、それを一番大切にする国民だから…)

春先から30度を越す日が続いている、1945年以来の猛暑のフランスでは
目をつぶって太陽を浴びれば、
スペインの海岸、はたまた、ニースやカンヌにヴァカンスに来ている気分が
簡単に感じられる?わけで・・・

「ヨーロッパって、夏、過ごしやすくて良いよね!乾燥しているから 日陰に入ると涼しいし!」
そんな言葉、よく言われるが・・・


糞食らえ。


そういう、過ごしやすい“☆夏☆”しか予定していない、フランス人。
いや、
8月はヴァカンスに出てパリには人が居ないからなのか?
電車、地下鉄、バス、冷房が全くない・・・
しかも寒い冬を想定してか、窓も10センチぐらいしか開かなかったりして。
車内の空気が滞り、淀み、黄ばんできそう、
いやいや、
それを通り越して 茶ばんできそうな、
息苦しくって、えら呼吸したい感じの、そんな大変な暑さ。

プラス アルファー
素敵☆な事に 人種のるつぼのフランスでは
黒人、アラブ人、アジア人、白人・・・いろーんな人種が
日本での概念を遥かに超えた、すぅぅぅっぅぅぅぅぅぅっっっっっんごーーーい、
芳し〜い香りを放ってくれるわけで・・・

香り方によっては、
クミンのような、スパイシーな香り☆
「あれ?クスクスでもつくっているのかな?」
「あれ?本格カレーでもつくっているのかな?」なーんて
自分の感覚を勘違いさせる事も出来るか?と 理性で思うけれど
その、臭悪、おおっと、間違えた、醜悪な悪臭に 鼻が既に曲がっている・・・


フランス人がこぞってヴァカンスに出掛け、モヌケの空になったパリに
観光客が世界中からパリへと集まり、
ジプシーが虎視眈々と鴨を狙い、
日本人がそれに気付かず旅行を興じ、
中国人は相変わらず 普通に働く。
私も
中国人よろしく
ヴァカンス無しで、8月は火ー土で働く。いぇーい!!

今日、パリ、何と!40度!!!!!!!!!
猛烈に、夏を感じる、ヴァカンス、フランスにも到来!!!

今(0時5分前)の時点で32度・・・うげ〜