1999年6月19日 ノルマンディー上陸(オンフルール他)

ノルマンディに日帰り旅行に行って来た。
その旅行、某県人会主催。知り合いの方が幹事をやっていて ご親切に誘ってくださったので行ってみました。
その県人会、正式な会員は6人らしいのですが ●●県出身、●●県に行ったことがある人、●●県の人物が好きな人、・・・とにかく●●県が好きなら参加できるらしいです。(私は実は●●県をあんまりよく知らず私はどれにも当てはまらない・・・)
今日の参加者は私を含めて11人。朝、エトワール(凱旋門)のAVENUE CARNOTのRER出口集合。そこで待っていると 今でも思い出される出来事が有った。
“行方不明になった”娘を探しに日本から遥々やって来て 娘の顔写真入りのチラシを配りながら情報を聞きまわっている その子の両親が 藁にもすがる思いで私達日本人の団体に尋ねてきたのだ。「何ヶ月か前から連絡が取れないんです。見覚えのある方はいらっしゃいますか?」私達に見覚えのある人はおらず、11人が皆 頭を振る。が、在仏何十年と言う方が多く居たので「OPERA界隈の日本食屋や本屋に張り紙をしたほうがいい」など その両親にとっては有益なアドバイスを色々する。
私はまだ渡仏して3ヶ月程だったので ちょっと冷やりとした気分になった・・・
余談になるけれど 私の在仏中に こういった邦人の行方不明者は何人か居た。ある時は日本の本屋(ジュンク)に顔写真入りで張り紙がしてあったり、ある時は無料情報誌にアノンスが出ていたり・・・どういう想いで我が子をフランスに行かせたか、親の子供に対する愛や気持を考えると いたたまれない。

さて。その後 出発☆車3台で分乗して行きました。行きは高速で2時間。車中 某出版社で働く方と、偶然私の大学の先輩にあたる人(だいぶ先輩だけれど。超美人な方だった〜☆)と一緒になって色々なお話を聞く。その中で やはり印象的だったのは 出版社勤めの在仏何十年の方からのアドバイス。エトワールでの出発前の出来事から、その話になったのだけれど。
「日本人留学生、今も遊びまわる人多いでしょう?昔もフランスに来て浮かれて遊びまわっている人とか居て。私は昔アリアンス フランセーズ(語学学校)に通っていてね、あそこは誰でも入れるし 日本人が多くって日本人目当ての人が外に沢山うろうろしていてね。言葉巧みに近寄ってきて一緒に遊びに付いて行った日本人が殺されて線路に捨てられているって事がよく有ったわよ。私も一度くるまでおいかけられて怖い思いをしたことが有るから 気をつけなさい。」
渡仏間もない私に フランスでの注意を色々教えてくださる。実際 フランス生活中、「何をしにきたのかな?」と思う位、節操無く遊ぶ邦人が沢山居たのに驚き、その都度 こうはなるまい、と反面教師としてきた。いや、勿論遊ぼうと遊ぶまいと個人の勝手だけれど 私は渡仏の目的はキチンと果たしたいなぁ、自分には とことんストイック、そんな気持で。(感じ悪くてスミマセン・・・)
さて そんな感じで道中 フランス生活の術を色々と伺っているうちに オンフルール到着☆いやーーーーーーーーすごく素敵で綺麗な港町!!!丁度晴れていたので ノルマンディーと言えども気候がよく、マルシェも開かれていたのでそこを楽しんだり・・・そして古い教会を見学・・・ガイドは、その県人会のもう一人の幹事の女の方がしてくれた。説明が的確・明解、博識な人だなーーー、とおもったら、そのハズ。天皇とか首相とかそういったVIPの人たちがパリに来たときの案内役だそうです。そんな超贅沢なガイド付きの旅行☆
教会見学後、レストランへ。皆でワインをあけ、ノルマンディーの魚料理に舌鼓☆私はエイのムニエルを食べたと思う。(初めてのエイ、骨が多かったのを覚えている)
午後、「ブーダン美術館に行くか、ブーダン(血のソーセージ)を食べるか〜アハハ」なんてオヤジギャグを聞きながら ブーダン美術館に行ったけれど 丁度昼休み中で閉館中。(この通り沿いにサティーの幼少時代の家有り)と言うわけで 幹事の方々が話し合いの結果、まだ時間もあるからノルマンディー上陸の跡地(OMAHA BEACH)を訪ねよう!という事に☆☆☆
ちょっと寒い印象を受ける海岸沿いを走り 閑散とした草地に到着。車を降り丘を歩いていくと 広々と草原が広がっていて、そこはもう、ノルマンディ上陸の時に作られたの城砦や地下道だった。みんなで歩いて見学。地下通路や朽ちた砲台が面白い!
そして そこからは綺麗に海が見渡せました。晴れていたから キラキラ☆☆☆
途中、「あ、蛇」と言われた瞬間「ミュニュッ」っと言う感触。一瞬何かが足元に飛び跳ね、それに驚いた私も飛び跳ねました。50cmぐらいの蛇を踏んじゃった、エヘヘ。蛇は私の体重にもめげず 死ななかった様子、草むらにヒョロヒョロ逃げていきました。とんだ災難ね・・・ごめんね〜〜〜蛇〜
ノルマンディー^上陸跡地を後にして それから 幹事の方の義理の両親のお宅が 割と近くだという事で そちらに移動。ノルマンディー地方独特の とんがった屋根の家はパリにはない感じでカワイイ。そちらでは ノルマンディー地方の名産、シードルが振舞われて ちょっとしたガーデンパーティー。空は夕方の光になっていて その光と、シードルの色と、街並みの色が なんだかやわらかくって、懐かしく、のんびりとした気持になる。

その後、160KM/h のスピードで意外に早くパリ着。デファンスの辺りで渋滞に巻き込まれたけれど 大方順調なドライブ☆
凱旋門で解散後は、折角出会えたから、と言うわけで同乗していたOGの方とカフェで飲み、その方の美しさに見とれながら色々とお話をした。その方は サン・ルイ島に住んでいらっしゃるとの事!サンルイって!驚き!!!興味津々でサンルイ島での生活(スーパーで岸恵子さんにバッタリ会ったりするらしい)、その方のお仕事の事・・・お話を伺う。いや〜面白かった。色々な人が パリには居るんだなぁ、とつくづく思う。
その日、出発前には 初めての人達との旅行とあって無茶苦茶緊張していたけれど(前日から緊張〜)いざ、行ってみたら オヤジギャグを言うおじさん二人をはじめ 皆さん とても楽しく親切で、気取ってなくって楽しかったぁー☆
カメラを持っていったのに 他の方がだれも写真を撮らないので〝海外在住者は“日本人”の様に写真を撮らないのか???〟と密かに気にして“右へ習え”。という訳で 日本じゃ“林家パー子”と呼ばれるぐらい写真魔だったのに、この日は撮らず仕舞い・・・くぅ〜天気もよかったのに、残念〜。街並みは 下の観光局のHPで見てください〜

オンフルール、そして ノルマンディー上陸跡地、お勧め☆☆☆☆☆
オンフルール観光局http://www.ot-honfleur.fr/ http://www.ville-honfleur.fr/