2000年7月2日 友達日本に帰る&EURO2000 優勝

この日は友達が日本に帰る日。夜の便だったので 昼間は 私が新たに引っ越す界隈を二人で散歩、そのついでに 友達が荷物を一緒に運んでくれた☆
その界隈は 建築家ギマール設計の建築が多く点在する。建築家の親を持つ友達は是非色々見たい!とのことだったので ギマール散策。
   
ギマールノ代表作。何かのコンクールで1等を取ったcastel beranger。友達をモデルに写真とっていたら ここにお住まいの方が帰ってこられて「折角だから 中に入ったら?中も綺麗なのよ。」と この門のコードを開けて エレベーターホールまで入れてくれたぁ!!!超感動! 中も とっても綺麗です☆特にガラスが。(私の手元に建物内部の写真が無いぃぃぃ!こりゃ、友達に今からでも頼まないと。貴重な写真だもの。)
カステル べランジェの近く、ギマールのアパート。実はこの向かいのアパートに友達カップルが住んでいて、丁度その彼と出くわしたので友達と一緒に記念撮影☆(“一番”と書いた赤いTシャツを着ていますが、外人です)
オウトゥイユ界隈の ギマール建築散策は去年の9月本格的に行ったので 9月の日記に詳しく書く事にします。
 実は私はこの写真がフランス生活の写真の中で1,2位を争うぐらい大好きな写真。雨上がりで暗いんだけれど それに反射した地面、友達の白いTシャツ、そして 友達の朗らかな笑顔がたまらなく素敵。明暗のコントラストがくっきりしていて大好きなんです。友達の顔を出した、トータルのイメージがお見せできなくて残念。ほんと 大好きな写真☆ その後 セーヌ川に行ってグルネル橋へ。自由の女神を散策。

さて その後 パッシーのアパートに戻って 荷物整理、そして出発。実はフランス人の友達が車で空港まで送ってくれる事になっていた。18時に迎えに来てくれて 空港まで送ってくれる。ただ、この日サッカーのEURO2000の決勝戦があって フランス人はフランスチームの応援に目の色が変わっていた。
この友達も その友人達が カフェに集まり盛り上がっていたらしく 空港まで向かう途中、何回も電話がかかってきたり、かけて どうなっているのか聞いたり、運転に身が入らない。かなり危うい運転。冷や汗物です。早く そのカフェに駆けつけたいらしく超ーーースピードを出す出す。普段は1時間ぐらいかかる道のりを なんと15分ちょっとで空港到着!!!早っ!!!友達は荷物と私達を降ろすやいなや 即効パリへと消えていきました。

無事 日本からヴァカンスで来ていた友達を見送って RERで帰る道中。当時のおフランス日記より。
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今日は友達が日本に帰るので夜、空港まで送りに行った。

RER(高速地下鉄)での帰り、パリ市内に入るか入らないかの所でいきなり電車が沸く。
「なに?」と思ったら どうやらサッカーの決勝戦、フランスがゴールを決めた、と言う情報を携帯で得た人が電車のみんなに教えたらしい。
最寄駅に着き、地上に出るとスゴイクラクションの音。
それに車の窓から腰あたりまで身を乗り出したり 窓に座ったり フランスの国旗をなびかせながら走っている車が山のようにバシバシ通る。
それは正にヤン車バリ。
ああ、フランス勝ったのね。
とすぐに判ったが ホント、こう言う時のお祭り騒ぎってすごすぎる!!!
そして その時の“フランス国民”の連帯感がまたすご過ぎ。

若者も大量に道を歩いていて みーーーーんな、歌っているしっ。
ひとつの集団が歌い出したら 他の集団も 歌い出す。
車道に出て 走っている車を止めて車を囲み乗っている人に向かって勝利の歌を歌い出したり・・・・・そして車ももちろんクラクションで返し、一緒に盛り上がる。

家に着いて窓を閉めていても クラクションのけたたましい音がずーっと続く。
その後、ちょっと用事があって夜の11時過ぎに出かけたのだが、地下鉄でも驚き。
電車が駅に近づくにつれてすんごい歌声(応援のやつ)が徐々に大きくなって来る。電車の中の乗客がみんな大声で歌ってるぅぅ!!!そうするとホームにいる人が 今まさに入ってこようとしている電車に向かって奇声を上げたり 歌ったり 運転手に向かって手を振ったり。
すると 運転手も盛り上がり 電車の警笛を鳴らしたぁぁぁ!!!

ホームの人達が大声で歌いながら乗りこむやいなや 電車の中の人達もそれに合わせて大声で歌い、飛び跳ねる。
電車がワサワサと揺れていた・・・・・ という状況を反対のホームで見ていた私。

ほんと、超ーーーーーーーー笑える国民、フランス人。
フランス国民みんなが一体になっている!!!これって、ほんと、すごーーーーーーーーーーーーーーーい!!!

日本なんて、野球見に行ったって球場を一歩外に出れば メガホン片手に水道橋にいる人達ですら 押し黙って 電車に乗って家路につくってかんじだもの。
感情を抑えることが出来ないフランス人を目の当たりにした一日でした。(ちなみにクラクションは夜中まで続いた。)
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以上 当時のおフランス日記より。
実は この翌日、私の日本帰国の時に このフランスチームLES BLEUS優勝の恩恵を私も受ける事になるのですが、それは また明日の日記で☆