1999年4月13日 滞在許可証を取りに行く

a--------a2005-04-13

学生の身分で3ヶ月以上、フランス滞在する人達の登竜門☆
CARTE DE SEJOUR、滞在許可証をプレフェクチュール(警察署)に申請しに行った。
場所は15区。超ドキドキ。

当時のアパートから程近い所だったので ぷら〜っと行く。まだ受付がランデヴー方式ではなく、兎に角現地に行って並んで・・・という頃。

本当はこの何日か前に一度行ったのだけれど、知り合いに、ミシュランの地図上で「この辺」ってかなりアバウトに場所を教えてもらったが為に ないなぁーと思ってズンズン歩いている内に、いつの間にやらコンヴァンシヨンの方まで行ってしまって 断念、という事が有りまして。土地勘をつける 春の散歩で終わってしまった・・・
再度 場所を確認して、気を取り直して出陣。無事到着☆

飛行機に乗る前に通るような金属探知機のゲート、そんな物が有るなんて知らず入ってしまったら「ブーーーーーーーーーーーーーーー」って鳴って超ビビる。

すると そばに居た入場者チェックの制服姿の警察のお兄さん 口笛吹いて登場☆  ちゃんと任務についとけ。ッタク。(←6年前の日記にはこう書いてあるからそのまま引用)と思う。 で、荷物検査。

簡単な荷物検査の後 書類を渡されて書くように指示を受けた。

後にも先にも こんなにガラガラのプレフェクチュール、ついぞ見たこと無い・・・
その後、ランデヴー方式になるまでは 更新の時期はホント最悪な日々だったからなぁ。何度朝から並んだか判らない・・・通いつめて通いつめて・・・9月末に通い始めて結局取れたのが12月頭、なんて回も有りました。トホホ。 毎度毎度 終わりが見えないぐらいの長蛇の列、入り口から左の道は更新、右の道は新規ってな並び方で、大変だったわぁ・・・。前日から並ぶ人だって居たし、近くのホテルを取って朝一で並ぶ人だって居たんだもの、いやー今の楽さはウソのよう☆(フランス人でもこういう風に出来るんだったら はよやりっ!って感じです☆)

で、ほんと奇跡的なぐらい申請に来ている人が居なくって、そのお兄さん、相当暇らしくお喋りばっかりしている。
「女は男へ、男は女へ!」行くと良い対応をしてもらえるっていうおフランスの鉄則。

やーーーーその通り!私が辞書をひきひき書類を書いていると 隣に座って手取り足取り教えてくれる。っと その間にも私と同じ様に「ブーーーーーー」と金属探知機を鳴らして人が入って来るんだけれど 「ピストルもってなーい??ハハハ!!!」なんて笑って声をかけるだけで 持ち場は離れっぱなし。私の書類をず〜っと手伝ってくれちゃって。日本から着たばかりの私にとっては “あんたそれでも警察か!私のことはどうでも良いから 任務に戻ってーー。”って思ったけれど。
(いやーこのフランス人の人間っぽさが 今はとっても大スキ☆)

なんだか私の為に申し訳なくって「私、大丈夫だから、大丈夫だから。」って何度も言って彼の持ち場に戻ってもらったけれど、入り口に座った瞬間、今度はまた別の人とお喋り。ピーチク パーチク・・・。そして時々「サバ?サバ?」って私に聞いてくる。
その、仕事っぷりに馬車馬のように働く国から来た私はビックリ。 

日本のお役所とは全然違う雰囲気に のっけから あっけに取られた!で、彼の助けも有って無事書類は書き終わっていざ窓口に。彼に「22番窓口ね」っと言われて。

噂で散々「プレフェクチュール、超感じ悪い!!!」て聞いていたのになーんだ、そうでもないじゃん、っとここまでは良かった。ほんと、感じが良かった。

こ・れ・か・ら☆☆☆

22番窓口。

チョーーーーーかっぷくのいいオバハンが で〜〜〜〜ん、と座ってクロスワードパズルに熱中。とりあえず 私が行くと一旦 止めたと思ったら・・・・・隣の窓口の人とお喋りが始まった!!!5分以上喋りっぱなし。え、え、えぇぇぇぇーーーーー!!!
こっちが「すいません!!!」って何度言っても聞く耳なし。無反応。
な、な、なんだよ!!!この役所は!!仕事してくれーーーーーー!!!(←6年前の日記をそのまま☆)

余談だけれど 滞在中ずーーーっと思っていた疑問。
どうしてフランス人はクロスワードパズルが大好きなんだろう???メトロの中でも職場でも、果てはバスの運転手が運転中にもやっていたのも見たぞぉぉぉ!!!有り得ねぇぇぇ〜!!!と強く心で突っ込んだ。うん。  無料新聞にも必ずついているしねぇ。“朝一、星占いを読んで 昼休みクロスワードパズル、勿論前日の答え合わせもキッチリやって☆”ってのが 仕事場のオバサン達の日課だったしぃ。「20MINUTESよりもMETROの方が難しいのよねぇ〜」(オバサン談) ってほんと、謎なんです。何で?何で?何で???どうして?どうして?どうして??? そんなに熱中するのかしら???


で 散々待たされた挙句 とっても不機嫌そうな顔をされて ようやく書類確認が始まる。

「パスポートは?コピーは??保険は??? 戸籍抄本は????入学許可証は?????」ってな感じで順調に進んで行ったが、その時!
「大家のパスポートのコピーは???」
そんなもん、必要なんて書いてなかったじゃん!!!!
「人によって要求する書類が違うし、対応が超悪い!」という噂は本当でした・・・。

頭を振る私に つっけんどんに書類を付き返し、そのオバハンは再びお喋りに興じ始めました☆☆☆

留学生の最初の壁 カルト ドゥ セジュール、恐るべし。(今じゃ いい思い出☆)