2000年4月14日 アパート探し 

5時44分

パリ生活も1年を過ぎ、パリのイロハが判りだした頃。二軒目のアパートが手狭になってきました。18㎡ほどのアパートだったから。そして 長いヴァカンスの間に この階の住民、私の部屋に盗みに入るんじゃないかって、セキュリティー的な不安も。(住民ネタについてはまたいつか)この2000年の夏には 渡仏して初めて、1年ちょっと振りに日本に帰国したいって考えていたから その前に引っ越しね☆って思って、2000年の3月から物件探しを本格的に開始!!!

物件難、物件難と皆が言っていた。

ユーロ導入間近、何でも この通貨の変更を契機に持っている財産全てをお上に申告せざるおえず、隠し財産をしていた人たちが 通貨変更までに財産を少しでも減らそうと それまで賃貸で貸していた不動産物件をこぞって売り始めたって事が原因だ、と、実しやかな噂を聞いたけれど・・・
確かに売り物件は多数。に対して貸し物件は 少なぁ〜〜〜!!!
その話、ホントかなぁ???って思ったけれど、この間の日本の紙幣の変更も“タンス預金”なんかに 似たような効果をお上は狙ってたって話を聞くにつけ、強ち間違った話ではないのかも・・・。(経済にも不案内だから よく解らないや〜)


まあ そんな貸しの物件難の中 アパート探し。

日本人向けの無料情報誌や ジュンクなどの本屋でアノンスを探す、という手もあったけれど どうも日本人だからって事で足元を見られている物件多しって気がして・・・そして安直なやり方って事も有って気が進まず。まあ 一応 片目で日本人間の情報には目を通しつつ・・・
という訳で私が物件探しに主な情報源として使ったのは フランス人が物件を探す時によく使う、パティキュリエール(DE PARTICULIER A PARTICULIER)☆フランスでは多い、不動産屋を介さない(不動産屋への手数料が要らない)個人間での物件雑誌。貸し物件、売り物件、ヴァカンス用の短期滞在物件・・・フランス全土の物件が載っています。南仏の物件、アルプスの物件、色んな所の物件が載ってて、見ているだけで面白い!!!(その他 FUSACで探したり 水曜日のFIGAROも。不動産屋に飛び込みで入った事も有。)

毎週発売のこの雑誌。(木曜日)発売日は朝7時には近くの駅のキオスクに買いに走る。で、即帰宅。ピンクのマーカー片手に目ぼしい物件を探す。目が留まったら即電話。
いや〜 やっぱり良い物件には皆が殺到するもので、朝7時過ぎでも既に電話中。リダイヤル、リダイヤル、リダイヤル・・・何十分か後によ〜うやく繋がったと思ったら「デジャ ルエ〜」(もう貸しました)って返事。うぉぉぉーーーーーーー!!!マジかいぃぃ。。。
でもめげずに次。電話 電話 電話!!!!!!!!!

朝8時半。出かける時間が来たら その雑誌を丸めて鞄に突っ込み学校へ出発。
当時のクラスメートには 新たに広いアパートを探している人が何人か居て、学校に行くと そんな友人達とパティキュリエールを肴に「ああだこうだ」と情報交換。
休み時間も、帰宅後も 色んな物件に電話。電話。電話・・・。
そんな生活が3月から7月中旬まで続いた。結局何本の電話をかけたんだろう・・・実際ランデヴを取って見に行った物件は十数件。見れば見るほど 目が肥えてきて なかなか決断できなくなっちゃって。

結局夏のヴァカンスで日本に帰る直前、これで決めなくちゃ ヤバイ!帰国できない!!って時に 眺めの良い部屋にめぐり合う。窓からの眺めがいい事が 先ず私の最低条件。が!壁紙の色とか最悪で!(緑って・・・無くない???パリの服飾業界じゃ、不吉な事が起こるって絶対に使っちゃいけない色よ、禁忌よ、あなた。)まあ 時間的にそんな壁紙の色云々 贅沢に言っている場合じゃなくって契約しちゃったけどねぇーーー。

ともかく半年弱の物件探し始まる!!!

やった事の無い事は どうしてもやってみたくなっちゃう性分なだけに(その分 近い人間はハラハラしているらしい。本人 意に介していないんだけれどナー。) 一人で物件を探し回った事、フランスの物件事情が判って ホント楽しかったなぁー。色んなアパートも見れたし!!!
どうせ 日本の私を知る人の居ないパリ、折角お金かけて来た異国で、色んな経験をしなきゃ損、損☆一人行動が大好きだから、滞在の恥はかき捨て〜〜〜って感じで 方々で恥をかきまくって☆☆☆でも それだけに得た情報も多々有。 だから、もしパリでアパートを探すなら、パティキュリエールなど、フランス人方式 お勧めです。いかに 日本人向けの物件がボッていて 大したことがないか・・・判ります(毒)。     

●DE PARTICULIER A PARTICULIER キオスクの店先に置いてあります。サイトは http://www.pap.fr/
ね、このサイト内で 見ただけでも 夢が広がります☆

●FUSAC 英語の無料情報誌英語圏の人が来るような所によく置いてあります。中心部だと オペラ大通り、真ん中ら辺の本屋さんの店先。(オペラ座に向かって左側) コンコルド広場から近い、リボリ通りにあるWH スミスという洋書屋の店先。他には サンドイッチの リナズにも置いてあったかな。 アメリカ人向けアノンスで 日本人向け同様 割高感有。